火山灰とは何か（様々な火山の火山灰）

火山から噴出したものは溶岩や火砕岩、軽石などが主ですが、もっとも小さなものとしては「火山灰」があります。火山灰は岩石の粉であるため、その中身は様々な鉱物を含んでいます。したがって、火山灰に含まれる鉱物を比較することで、火山灰をもたらした火山の違いが明らかになります。そのうえ、火山灰は新しいものほど上に堆積します。また、地球の自転による偏西風などに影響されます。日本列島周辺は偏西風帯にあたるので多くは西風で運ばれるのが一般的です。山陰海岸ジオパークの地域にも多くの火山灰が堆積していますが、このような条件を考えるとこの地域より西の地域の火山による火山灰といえます。火山灰は岩石の粉と火山ガラスや鉱物からできていますので、粉の部分を洗い流すと火山ガラスや鉱物が残り、それらを顕微鏡で観察すると、それぞれの火山灰の特徴が明らかになります。

顕微鏡で見た火山灰

様々な火山灰

火山灰が堆積した地層