扇ノ山は鳥取県と兵庫県の県境に位置する標高1309.9mの火山で、山頂は鳥取県にあります。
山体は、主に約118万年~40万年前に噴出した玄武岩や安山岩の溶岩流から構成されています。また、一部の溶岩は、松山逆磁極期のにあたる、現在と逆向きの磁気を持っていることが分かっています。
溶岩流は中腹部に河合谷高原(鳥取県鳥取市岩美町)、上山高原(兵庫県新温泉町)、広留野(鳥取県若桜町~八頭町)などの平坦な台地を形成しています。
台地を削る各河川の激しい侵食によって、溶岩末端部には早瀬や滝が形成されています。また、鳥取市から見ると、南北に延びるなだらかな山すその様子が、扇を広げたような形に見えることから、その名が付いたといわれる扇ノ山。
全国的に珍しくなったブナの自然林が残っていて、多種多彩な野生動物や植物も見ることができます。
頂上からは遠く大山や湖山池、鳥取市街、日本海を望むことができます。
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